2018.11.22 Blog #009

流動的な「疑似家族」で自分のロール(役割)を拡げてみる

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家族構成がころころ変わる?

「突然わっと来て、地元の食材買いこんで勝手に料理つくって食べて、またわっと帰っていくのが楽しいんだよね」

流動創生拠点は、いろいろな人が入れ代わり立ち代わり、ひっきりなしに滞在します。若年層の一人旅のケースが多いですが、中には家族連れもいらっしゃいます。われわれ流動創生メンバーもシェアハウス住民なので、余所から来た「疑似家族」とこちら側の疑似家族を足した「疑似親戚」でしばらく暮らすような感覚です。

 

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いつまでたってもずっと全員仲良し、という家族もありますが、一般的には長く家族をやっていると何がしか軋轢が起こります。お父さんとお母さんの仲が悪いとか、お父さんと娘が喧嘩する等々。
「そういうのが家族ってもの」なのかもしれませんが、もしかしたら現代の核家族という単位も不和を起こしやすくさせているかもしれません。昔は3世代や近所・集落といった大人数の単位が家族のようなものでしたが、3~5人ほどの少ない家族だと、一人ずつの存在感に重みがあります。誰かの言動が目につきやすく、喧嘩になると逃げ場もない。

今はまだ、「家族で暮らす」が当たり前の時代です。でもこうして日々様々な人を疑似家族として迎えていると、このようなその日、その月でメンバーが変わるという「家族」の形もありなのかもしれないな、とも思います。

役割を柔軟に変える

流動創生拠点は、多拠点居住者/流動者を受け入れるスタイルとして、ホストとゲスト、サービス提供者とサービス受給者といった主従の一方向の関係ではなく、フラットで双方向、ギブアンドテイクの関係をつくってきました。お金を介さないので、お互いにできること・得意なことで支え合います。

この場合、流動者と受入者いずれも、状況に応じて柔軟にロール(役割)を変えられると、良いギブアンドテイクを結びやすくなります。本物の家族がお金を介さずに協力して家を運営するのと同じです。料理が得意な人、つくるのが好きな人がごはんをつくるのが良いですし、背の高い人が高いところの掃除をするのが良い。
そして、メンバーがたびたび変わる流動的な疑似家族においては、メンバーの得意なことの組み合わせも変わることになります。

例えば、ある期間とても料理が得意な料理人が滞在していて、ごはんづくりについて全面的に任せていた。けれどもメンバーが変わって料理人がいなくなって、料理がそこそこできる人が何人かいる状況になったら、改めてごはん係を交代制や共同にする、等の組み換えをすることになります。

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これは、流動者個人として考えると、より柔軟に・幅広く・オールマイティに物事をこなせる人、ロールの柔軟性が高い人ほど、入っていける疑似家族が増え、流動性の高い共同体の中で重宝される可能性があるということです。

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とはいえ、最初からなんでもこなせる人はそんなにいません。様々な疑似家族を渡り歩いて、いろいろなことを初心者から経験して、自分の幅や強みをつくっていけるのも多拠点のメリットです。様々な自分のロールが引っ込んだり引っ張り出されたりするのを観察してみましょう。

写真=宇野 朱美、山岸 竜也(シノノメクリエイション
文・イラスト=荒木 幸子(FlowLife Laboratory

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